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ぶらりごろりぱくり

行く秋の芥子に迫りて隠れけり

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昨日から玄関のドアにカマキリが張り付いている。
掌ほどもあるからきっと雌のカマキリだと思うんだが、
一晩経っても30センチぐらいしか動いていない。
寒かった昨日の夜も月明かりの中で星を見上げていたんか?

たぶん、夏を越した秋の終わりにそろそろ死期を迎え、
こうしてじっと陽だまりの中で命費えるのを待っているんだろうと思う。
ネコの目線よりも高い位置でじっと動かずにいるから生きながらえているが、
もし彼らに見つかれば一瞬で引き裂かれてしまうに違いない。
だから今日は指で摘まみあげて庭の茂みへ帰してやった。

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お前の餌食にされ、お前の血肉になっていったバッタやセミたちの無念や怨念も、
最期の最期でお前の身体がネコの気紛れに引き裂かれたら浮かばれんだろう。
いったい俺たちは、なんの為にお前に食われたのだと憤慨するだろう。
だからあの柚子の木の下の茂みで眠ったらいいよ。
来年の春、お前の産みつけた卵から無数の分身が這い出るまで。

Michel Polnareff - I Love You Because




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