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ぶらりごろりぱくり

目が覚めたら午前2時。
誰かがしきりに何か言っている。
我が家の場合、誰かというのは人間じゃなくて勿論ニャンコだ。
ベッドから起き出してみると、ぷーがびしょ濡れで帰って来たばかり。
嫌がる次女をタオルでぐるぐる巻きにしてやった。

外は大雨。春の雨。午前2時17分。
机の上の小さなやかんでお湯を沸かしてコーヒーを淹れ、
珍しくキーボードの横で寝ているくつしたを撫で回す。
ちょっと窓を開けて雨の匂いを部屋へ導いてみる。
田舎の雨はビチャビチャとかバシャバシャとかジョボジョボとか、
金属やコンクリートを叩く耳障りな音を立てずに降る。
弱い雨は数万の人が奏でる静かな拍手のように聴こえ、
雨脚が強くなると遠浅の海へ寄せる波音に聴こえる。
雨雲レーダーで見ると伊豆半島の先っぽは赤と黄色。

生温い風に混じった雨の匂いは水と緑と花の匂い。
しましまがびしょ濡れで帰って来た。
この時間になって次男が一人で出かけていき、。
しばらくすると土砂降りの夜の中へ長女も駆け出していった。

そらにきらきら お星様
みんなすやすや 眠る頃
おもちゃは箱を飛び出して
踊るおもちゃのチャチャチャ
作詞・野坂昭如

このまま起きていようか、
それとももう一度寝ようか。




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