title02.jpg

ぶらりごろりぱくり

いいなあ、これ。

20150901_001.jpg

道路には白と黒と銀のミニバンばかり。競うのは色や形ではなく燃費ばかり。
もうずいぶん前の話だけれど故人となった徳大寺有恒という自動車評論家が、
ホンダというメーカーは金になるならどんなものでも作る会社に成り下がった、
とか嘆いていたのを思い出す。

僕にとっては新しいNSXも、新しいS660も、夢を見させてはくれないように思う。
それはどこか、二人のワールドチャンピオン経験者を擁しても尚、
最後方のグリッドが定位置になってしまったマクラーレン・ホンダに似ている。
僕は夢のないものを愛せない。
健康の為にカロリーを極力抑えたケーキにどんな魅力があるんだろう?
虫歯と肥満と糖尿病のリスクを引き受ける代わりに、
僕たちは底なしの甘美を舌の上に感じるのではないか?
誰かにとってのお祝いや感謝や幸福を演出するためのケーキに、
糖分や塩分や脂肪分の計算が本当に必要なのか?
毎日食うものじゃない。
特別な日に食べるケーキの話だ。

もしそれが当たり前の時代になったのなら仕方あるまい。
夢よりも利害こそが尊ばれるなら仕方あるまい。
僕はそんな時代や価値観にそっと背を向けるだけだ。
日本にだってかつては夢が溢れていた。





SKIN:Babyish-