title02.jpg

ぶらりごろりぱくり

昨日の日曜はカミさんの姪っ子が12歳と3歳の女の子を連れて遊びに来るというので、
総勢女5人+気温35度ではむさ苦しいおじさんが余計に鬱陶しいでしょ? と自主的に避難。
朝からロードスターで東京まで行って正月以来になる弟の人と会い、そのまま甲府盆地まで
走って友達と晩飯を食いながら歓談してきた。
天城峠にケチをつけたけどやっぱり笹子峠の「峠を越えた感」はハンパないです。

20150727_073.jpg

川端康成は国境の長いトンネルを抜けると雪国だったと書いたが、
江戸と甲斐を隔てる南大菩薩嶺は正に国境の稜線だったに違いない。
天城と違って観光客などほとんど訪れない寂れ振りも笹子峠の魅力。
甲府盆地への入り口が笹子峠なら出口は御坂峠。

20150727_099.jpg

富士には月見草がよく似合うと太宰が書いたのはこの宿の二階角部屋。
もう今から80年近く前の或る秋の一日。
あの二階の窓に、津軽の放蕩息子が腕組みをしながら立っていたんだろうな。
僕が初めて御坂峠の天下茶屋を訪れたのは昭和53年か54年の秋だった。
今、甲府側の峠道には無数のタイヤ痕が見苦しくのた打ち回っている。
ローリング族というのか、ドリフト族というのか、呼び名はなんだっていいが、
要するに時代は無残に変わってしまったという事なんだろう。

20150727_091.jpg

いちいち世界遺産になどならなくたって、
富士は美しいものだと日本人は知っているぞ。




SKIN:Babyish-