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ぶらりごろりぱくり

先週金曜から二泊三日で出かけてきた。

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春と秋の二回、信州の蓼科にバイク友達が集まる。
だけどバイクで来る人は少ないw
しかし何で来ようが友達と会うのは楽しいことだ。

東京に住んでいた頃は信州そのものが心の鎮静剤だった。
5月の新緑や10月の紅葉や、3000mの稜線は強烈な作用で僕に染み渡った。
大分にいた頃も年二回は無理だったけど必ず一度は足を運んだ。
その時は思い立ってもすぐには来られないんだという信州の遠さが切なかった。

僕は今伊豆半島に住んでいる。
家の周りには木々が溢れ、天城山地の稜線や太平洋の水平線が見える。
息の詰まるような新緑とため息が出るような紅葉が間近にある。
そして伊東市は思い立てばこれからでも信州へ行ける距離だ。

そうなってみると信州の有り難さがずいぶん薄れたように思う。
週末毎に伊豆の道路を埋め尽くす他県ナンバーの車たちは、
かつての僕のように鎮静剤を求める人の長い列なんだろう。
朝一番で緑に埋もれた蓼科高原を降りて高速と一般道を200km走り、
辿り着いた伊豆高原は朝一番で見た景色とそれほど変わらない (´・_・`)

僕は鎮静剤を欲しがるあまり、
鎮静剤そのものを主食にしてしまったジャンキーなのかも知れん。
けれどカミさんと6匹のネコが暮らすこの家は、
パピヨンとドガが送られた悪魔島の如き陽光と静けさに満たされている。
あの映画の一番最後。
一緒に行く事は出来ないんだとドガが詫びる。
分かっているとパピヨンは答える。
二人は抱き合いながら別々に生きることが最良なのだと肯く。
ヤシの実で作った筏に乗り、
一人海へ漕ぎ出していくパピヨンを断崖の上からドガが見送っている。
これでええ、これでええんじゃ、
とばかりに腕を組んで何度も肯きながら見送っている。
僕は今、その気持ちがなんだかよく分かる。





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