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ぶらりごろりぱくり

習うより慣れろと人の言う。

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僕は関西人ではないので所謂「粉文化」みたいなものとは無縁だった。
だから粉に水を混ぜて捏ねる時の色々な加減がさっぱりなのだ。
今はネットに作り方が載っているから、という台詞が大嫌いな僕は、
頑なに人を頼らず失敗を少しずつ克服してきた。
で、どうやら7回ぐらい焼いたところで開眼しました。
あ、ここが水加減の分水嶺だな? とかいう感触を見っけた。

しかし料理なんて、できればしないに限ると僕は思う。
タイ人とインド人と中国人とイタリア人と日本人の専属料理人さんを雇って、
それぞれ専門の厨房で働いてもらうのが最上に違いない。
でも僕は大金持ちではないから仕方なくそこいらの安レストランで我慢する。
でも僕は小金持ちでもないから伊豆高原価格のレストランでさえ行くのを躊躇う。
そうして止むを得ず、舌打ちをしながら自分で作って食う。

プロが作ったものより自分で作った料理の方が好き、
と自信ありげな口振りの人に僕は或る種の尊敬に近い感情を抱いたりする。
何故なら僕にはそれが、
バッハやビートルズを聴くより自分で作曲して歌う方が好きとか、
美容院や床屋へ行くよりは自分で切った方が好きとか、
ブランド物の服や靴や鞄を買うよりも自分でデザインした方が好きとか
そういうレベルで物事を問うている気がするからだ。
けれど、もしバッハやポール・マッカートニーよりも普遍的な名曲を創れる人が
音楽以外の生業で今日も暮らしているのだとしたら、僕はその人がなぜ音楽で
人生を賄わなかったかを訊いてみたいと思う。

カップ焼きそばへお湯を注ぐだけならば、
きっと僕も世界中のプロと同じレベルで闘えると思う。
ペヤングよ、早く戻ってこい。




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