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ぶらりごろりぱくり

寒い朝。

伊豆の河津桜はもう見頃を過ぎたんだそうだ。
連日国道135号はひどい渋滞で週末は見渡す限りの駐車場になる。
僕はティシュペーパーで作ったお遊戯会の飾りみたいな河津桜があまり好きでない。
桜というのはもっとひっそりと、けれど品性と華やかさを秘めて佇むのが良いと思う。
河津桜の大味な花や、バブル時代にボディコン姉ちゃんが着ていたドレスみたいな
どぎつい色はいかにも品の無い気がする。

でもそう思うのは僕だけなのかもな。
だけど本当は、
みんな桜なんかどうでもよくて、
実は出かける為、遊びに行く為には何か理由が必要なのかも知れない。
田舎の青年団がいつも酒を飲む理由を必要としているように。

今日もどこかでは卒業式。
冠雪の稜線を背に白線流しの早春物語。
あと何回灯油を買えば庭の桜が咲くんだろう。

今朝は伊豆の山の麓も氷点下。
僕はストーブで沸かした湯でコーヒーをいれている。
クレマトップの容器に残った白い滴を舐める為にネコが二匹、
人待ち顔で机の上へ座っている。
窓の外では大室山を駆け下りてきた北風に、
そろそろ帰りましょうかという冬将軍が席を立とうとしている。

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あの地震から四年。
東京を離れて四年。
黙祷。

三橋美智也 - いいもんだな故郷は




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