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ぶらりごろりぱくり

こんな駄文でも途切れることなく記し続けていれば、
一年前は何をしていたかな? 二年前は何を考えていたかな?
なんて事を後から振り返ったり出来る。
昔は写真を残すにも大層な金がかかったけれど、
今はどんなに撮ってもほとんどタダだから幾らでも記録出来る。
じゃあ一年前は何をしていたんだ? と思って振り返ってみた。

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朝の散歩の途中で放浪児と会って、
散歩の後半を一緒に歩いて帰って来たと書いてある。
国東にいた頃は日に一度くらい東京を思い出していた。
なんでもないような通りの角や家並みをふと思い出して、
ちょっと溜息をついていたりした。

今は日に一度くらい国東を思い出して、溜息をついたりする事はないけれど、
なんでもないような広い空や、どこまでも平らな田圃の景色が頭を過る。
そして時々は、あの誰もいない荒れた里山の景色を思い出す。
見苦しく木々に絡んでいた蔓や、黄色いセイタカアワダチソウを思い出す。

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もうネコたちと一緒に散歩する事もないだろう。
僕には子供がいないから分からんが、
たとえばそれは幼い我が子と毎夕キャッチボールをしたり、
どこかの公園でフリスビーを投げて遊んだ思い出のようなものかも知れん。

今でも朝の散歩に出る僕とカミさんを見つけると、
ネコたちはあの山を歩いたのと同じようについて来ようとする。
でもな、ここは半径1kmがすべて自分たちの庭だった国東とは違うんだ。
他人の家が一杯あって、知らない人が歩いていて、
たまにはマナーの悪い車やバイクも通るんだ。

写真だけ見れば国東も伊豆もあんまり変わらない。
山での暮らしは楽しかったなあ、とネコたちは思っているだろうか?
まさか、そんな事はあるまい。
引っ越しや新居を断固拒否し続けていたくつしたも、
八日間の失踪から戻ってからはここが家なのだと諦めたように見える。

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ネコたちもたまには夢を見ているかも知れないな。
僕が時々思い出すように、
あの山と、森と、空を夢の中で見ているかも知れないな。




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