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ぶらりごろりぱくり

木曽の御嶽山が噴火しましたな。

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葛城ユキという昭和な歌手の人がいて、今でも時々懐かしのナンタラみたいな番組に
出て来ては「ボヘミアーン」と歌っているらしいです。
らしいというのはYou Tubeにそういった動画が沢山上がっているからで、そこには数多の
人が「この歳でこの歌唱力は素晴らしい」なんてコメントを連ねていたりする。

僕は数日前、たまたま偶然にこの人のデビュー曲を聴きながら色々な事を考えていた。
なんと今から40年前。1974年発売。
木曽は山の中 - 葛城ユキ
僕はこの歌が好き。ホントのホントに心のヤバい部分に滲みてくる歌。
けれどこの歌の10年後にヒットしたボヘミア~ン♪で葛城ユキはどこか違う所へ行っちゃた。
そうしてそれから30年が経った今でも、60歳をとうに越えた彼女は髪を金色に染めて
ボヘミア~ン♪ と歌っている。

ボヘミア~ン♪を作詞した飛鳥涼は覚醒剤で逮捕され、作曲の井上大輔は自ら命を絶った。
僕は、こっそりとではあるけれど、井上大輔が自殺した理由は、加藤和彦や今野雄二と
同じもののような気がしてならない。
それは昭和。もっと大きな尺度でいえば20世紀。
それとあまりにも深く関わり過ぎ、あまりにも愛し過ぎた故に、平成や21世紀に失望して
しまったんじゃないかと。平成や21世紀を受け容れられない自分に失望してしまったんじゃ
ないかと。僕はなんとなくそんな気がする。
ボヘミア~ン♪を創り出したコンポーザーは時代から零れ落ちてしまい、
一人、1949年生まれの彼女だけが残った。

金髪にホットパンツ(死語か?)でボヘミア~ン♪とシャウトし続ける葛城ユキを見る度、
僕は歳を取るという事は何かに甘んじる事なのだと思えてならない。
妥協するか、忘れるか、あるいは忘れたふりを貫くか。
上手に老いるのは難しいものだ。
彼女の本名は田中小夜子。なんてきれいな名前なんだろうか。
そして僕はボヘミアンよりも「木曽は山の中」の方が遥かに名曲だと思う。




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