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ぶらりごろりぱくり

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窓を開ければ隣の家とか向かいの家しか見えないところに住んでいた僕は、
初めてこの土地へ来た20年前、その空の広さに感動したものだ。
東京にいた頃は、ビルや高架道路に切り取られた狭い空しか知らなかった。
でもここへ住んで39か月。もう朝焼けにも驚かなくなった。

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新品から1年4か月、1万3000kmを走ってショルダーがつるぺたになった前輪と、
今でもほとんど新品同様の後輪を入れ替えてもらった。いわゆるタイヤローテーション。
ついでに1万3000km使ったエンジンオイルも替えて、加速時にキュルキュル鳴いていた
エアコンのVベルトも張り直してもらった。

一人しかいない整備士の人が作業をしている間、僕は昭和の哀愁炸裂な煙草臭い事務所の
古ソファへ座って、修理工場のお婆ちゃんと話をしていた。
何もかもが時代物の中でテレビだけがぴかぴか。そこに映った甲子園球場では、どこかの
学校がどこかの学校に逆転サヨナラホームランで勝利していた。負けた方のピッチャーは
無様に泣いていて、お婆ちゃんは「まあこれも勝負やからな」とクールな分析をしていた。
けれどお婆ちゃんの真意は、大分県が負けてしまったら後はどうでもイイってことなんだろう。

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木枠にはまった大きな窓ガラスの向こうには夏空が広がっていて、
扇風機が生暖かい空気を気だるげにかき回していた。盆も過ぎて残暑だなあ。
調子のよくなった車に乗って帰り道。いつもの公園で夏を目に焼き付けた。
ここで過ごす最後の夏の、空と、雲と、山と、緑と、海と、舟を覚えておこうと思った。

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昼飯は珍しくカミさんが外へ食いに行こうと言うので隣町まで。
海辺にある食堂でハモかつ丼を食った。感動的にうまかったなw
関東人の僕にとってハモって魚はほとんど馴染みのない魚だった。
ここいらの海では一年中獲れるらしいんだが今が旬。
こりゃあから揚げ以上に東日本へ戻ったら懐かしく感じる食材かも知れん。
こっちにいる間にもう一度食いに行こう。

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夏もあとわずか。
大分暮らしもあとわずか。

真夜中のギター - 島谷ひとみ




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