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ぶらりごろりぱくり

大分県にはタンメンが無い。
タンメンと言うと「それはワンタンメンですか?」「それはタンタンメンですか?」
と聞き返される。
あのな、タンメンはワンもタンもつかないただのタンメンだっちゅーの。
だから自分で作って食った。

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自分の家で料理をする時は関東の調味料を使えばいい。
そうすれば自ずと味は慣れ親しんだ関東のものになる。
だけど僕は料理が好きでない。外食が好きなのだ。
外食する店が無い&味が全然口に合わない、という理由から自分で作る。
しかし自分で作った料理には感動も驚きも無い。
だから僕は味見を一切しないのだ。
そうすると出来上がって一口目を口にする瞬間だけ、
ほんのちょっとだけ驚きや感動や失望に出会えるから。
僕にとって外食の愉しみとは美味しいものを食べる事なんかじゃなく、
美味い不味いにかかわらず驚きと感動と失望を味わう事なのです。

店の数は人口に比例するから過疎地にはそれに応じた数の店しか無い。
ある月のグルメ雑誌に30軒の食い物屋が紹介されている時、
都会ならその30軒は1000軒の中から選ばれた30軒なのかも知れん。
だけどド田舎では30軒ある店が全部紹介されているだけ、
みたいな哀しさが常にある。それを嘆くなら都会に移り住むしかない。

でもド田舎にだってたまにはイイ事もあるぞ。
それは買い物の帰りにコンビニでコーヒーを買って、
山と海の見える公園で一服出来る事。
東京に住んでいた時はそんな場所でコーヒー飲む為には、
二時間くらいはクルマで走らなきゃならなかった。

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誰もいない展望公園でコーヒー飲みながら煙草をふかしていると、
今では当たり前の顔で我が家に暮している四匹のネコたちと、
初めて会った時の事をいつも思い出す。
誰かが子ネコを捨てるような場所。
それくらい人の居ない山の中。

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