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ぶらりごろりぱくり

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ひでじは小さい頃からみんなより一回り大きかった。
ひでじは小さい頃から凶悪な顔をしていた。
山で拾った四匹をネットの里親募集サイトに出しても引手が無かったのは、
ひでじの凶悪さが理由だったのかも知れん。
今でも昼間山の中を歩いているひでじを見ると、
ネコというよりは野生の黒豹かチュパカブラに見えなくもない。

今年の初めしましまからうつされたカリシウイルスで一番症状が重かったひでじ。
そのせいか回復以後、終始涙が出るようになっちゃったのだ。
身体も頭蓋骨も一番でかくて凶悪顔のひでじ。
だけど一番優しくて一番人懐こいやつ。
一年前にしましまとくつしたを家に入れた時もひでじが最初に打ち解けた。
畑で仕事をしている婆ちゃんの傍でじっと座っているひでじ。

だから僕は時々、
誰も貰い手が無くて四匹の捨てネコが我が家に残ったのは、
ひでじのおかげだったのだと思う事がある。
人間同様ネコだって器量良しならシアワセになれる確率も高いのか知れん。
うちのネコたちだってもっと可愛い顔をしていたら捨てられなかったのか知れん。
だけど、ボロは着てても心は錦。
心だけは美しくあれ。
ひでじを見ながら自戒を込めてそう思ったりする。

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ひでじ、今日は晴れるらしいぞ。




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