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ぶらりごろりぱくり

世間は桜に浮かれてこの週末は泥酔だろうな。

大人の世界では、一杯飲もう=話をしようなのだと思う。
酒の飲めない僕は素面で何時間でも話せるが、
世の人は酔わなければ話が出来ないんだろうか?
そして小声で言うけれども僕は酔っ払いが好きではない。
そして一線を越えて酒に酔った人と真面目に何かを語る気も無い。

酒の飲めない僕は出世なんてものと無縁で、
酔っぱらいの嫌いな僕には友達もほとんどいない。
桜の下では笑いと雄叫びと歌が夜遅くまで続いている。
そんな場所から遠く遠く離れた山の中で、
僕は鶯の声を聞きながら散歩している。
もうすぐ不如帰の声も聞こえてくる頃だ。

梅は咲いたか、桜はまだか?
荒れた道の足元には誰も振り向かないような花が咲いている。
国の花に選ばれた桜のように、
咲くのを待ち焦がれる人など誰もいない花が健気に咲いている。
僕も世界の片隅で、息をひそめるようにして生きている。
頭の上の桜と空を見上げながら、祈るように生きている。

明るい間は家に寄り付かなくなったくつしたも、
夜だけは家の中で寝るようになった。
時があいつの記憶を溶かすのに、
あと何回陽が昇ればいいんだろう。
急がず。騒がず。取り乱さず。
桜の下の浮かれた酒宴から遠く遠く遠く離れて、
僕もくつしたもひっそりと生きている。

ジャスミンのように小さくて、白い花が好きだ。
スズランスイセン。
花の大きさは小指の先よりもっと小さい。

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