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ぶらりごろりぱくり

三月最後の日は雨の土曜日です。
なんだか春の嵐ってかんじの荒れ方だったけど、この時間になって青空が出てきた。
雨は東へ行ったみたいですな。まだ風が強いし空気が冷たい。

引っ越してきて10ヶ月が経って、
この十数年何も変わらないような僕の暮らしも少しだけ変化した。
一年の間はじっとド田舎での暮らしを見守ろうと決めていたけれど、
ただ見守るだけの筈が七匹のネコっていう責任を背負い込んでしまいましたな。

ここに住むのかどうか? 今後の仕事はどうするのか? いったい幾つまで生きるのか?
考えなくちゃいかん事は幾つかあるけれど、
まあカミさんと七匹のネコに囲まれて老いさらばえていくのもいいのか知れんです。
僕は人と会う事があまり好きではない。
親しい人以外の誰かと会うのは楽しみよりも苦痛である事の方が多い。
別に会って話をしなくても、他人の無礼や不道徳を見るのも気が滅入る。
そういう僕にとって周囲に人間のいない山の中の暮らしは理想的なのかも知れない。
子供の喚き声も生活騒音も無く、窓にカーテンすら付ける必要の無い生活。
僕は東京に居た頃もほとんど出かけない人だったけれど、
どうせ出かけないのなら静かで緑と空に囲まれたココの方がいいんだろうな?
と思うようになった。

日本中どこへ行ったって野良ネコや捨てネコはいるに違いない。
だから日本のどこに住んだってきっとネコには出会うだろう。
ここへ来たから会えたネコたちもいる。
それはきっと縁とか運命とか、そういう類のものでしかないのかも知れない。
でもそれはそれでイイじゃないか。
その縁や運命に背かず、ドーンと受け止めるのもまた生き方だ。

内ネコも外ネコもみんなかわいい。
みんな同じように同じくらいかわいいけれど、
僕はくつしたにだけはほんの少しだけ思い入れがある。
初めて会った時から臆病で、なかなか近くに寄らせてくれなかった。
磁石みたいに僕が近づけばスッと隠れてしまうビビリ屋だった。
どんなに話しかけても、どんなに毎日ゴハンを届けてもちょっときつい目で睨まれた。
今はもう触っても抱き上げても振り回しても嫌がらない。
僕がここで過ごした10ヶ月で何か得た物があるとしたら、
くつしたと友達になれたこと。

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