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ぶらりごろりぱくり

いよいよ春が満ちてきた。
昼間は半袖。
我が家の桜も明日で満開か?
6歳の兄妹にも降り注ぐ金色の春陽。

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昨日はカミさんの古い友人が遊びに来て、
お土産に崎陽軒のシウマイとありあけのハーバーを持って来てくれた。
ハーバー ハーバー ありあけぇーのハーバー♪
昭和の浜っ子女史。港横浜フェリス卒。
ありがたくいただきます。

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素性の知れない今風の焼き菓子とか買ってこないところに、
僕は彼女の育ちの良さみたいなものを感じてしまった。
由緒正しき横浜人。

Marianne Faithfull - Le Coeur Gros
庭の桜もようやっと本気を出し始めた。

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桜は1年間に1週間しか咲かない。
あとの51週間は若葉だの青葉だの紅葉だの冬枯れだので時を過ごす。
その潔さというか、けちけちしない美しさが人を魅了するんだろうな。

花より団子という言葉があるが、どんなに貧しくても、どんなに空腹でも、
心の最後の部分だけは団子よりも花でありたいと僕は思い続けている。
その美学みたいなものを見失わずにいれば、いつか、どんな形であろうと、
後悔無しに死んでいけるような気がするのだ。
しかし悲しい哉。日常の僕は団子に心を奪われながら生きている。
だから1日か2日に1度くらい、いや、3日か5日に1度くらいかは、
志は団子よりも花だと自分に言い聞かせたりするのです。

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その団子に塗れた煩悩が来たる花見の為に大分からあげを取り寄せさせた。
大分県では「唐揚げ」とか「から揚げ」とか「空揚げ」とはあまり書かない。
ひらがなで「からあげ」だ。
花より団子。花よりからあげ。国東在住時にはこの店が一番うまかった。
なんたって「からあげ花ちゃん」だからなw
ご近所さんの集う花見は来週半ばか? それまでこの桜咲いてるんか?

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やっと春らしい日射しが戻ってきて僕は虫どもの大量降臨に慄いているわけだが、
庭のあちこちから集まってくるネコたちの表情はどこか穏やかな4月半ばの午後。
もう彼らと一緒に山道を散歩することもなくなってしまったけれど、
そこそこ広い庭を手に入れたおかげでネコの集会に人間も交ざれるようになった。
ニャーと言われたらニャーと返そう。
掌を舐められたら頭と喉を撫でて返そう。
ホーホケキョ、と頭の上でウグイスが鳴いている。
春雨と呼ぶには冷たすぎる雨。
放浪児の次女は外にいるか2階にいるかなので写真も少ない。
寒い雨降りでご不満の様子。

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春と呼ぶには寒すぎる宵。
肥満児の長男はふて寝w
火の前で寝言を言いながら大いびき。

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やまない雨はない。明けない夜はない。
僕はもう近頃では、そういう言葉を心の中で呟くことはなくなった。
どんなに今日が寒くても春はやって来るもの。
放浪児の次女にも、肥満児の長男にも、
春は花と雨の匂いを運んでくる。

Marianne Faithfull - Paris Bells
週末になると伊豆半島には余暇を楽しむ非日常な車がたくさんやって来る。
僕のような人間にとってそれを目にするのはなかなかの愉しみ。
昨日行った国道沿いのドラッグストアで赤いプレリュードを見かけた。
それも2型。フェンダーミラーで品川57ナンバー。久々に涙腺刺激されたなw

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Photo : https://middle-edge.jp/

バブルに向かってイケイケだった80年代。
調べてみたら2型のプレリュードは82年の発売だった。35年以上前かよ (´・_・`)
僕はこの車を見るとウイリー・ネルソンの Always On My Mind を思い出す。
その歌が町の中に流れていたあの頃を思い出す。
何もかもがキラキラしていたと思うのはきっと気のせいなんだろう。
誰だって心の中にある思い出はキラキラしているものだと思う。
誰にだって青春みたいな時期は等しく在ったはずなのだ。

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Photo : http://newsbake.com/

とても程度が良さそうに見えたけどリアトランクのエンブレムが無かった。
もしかするとパーツが出ないのかも知れん。
宗一郎さんがいた頃のホンダは1台でも車やバイクが残っているうちは
部品を出し続けるという逸話があったし、実際古いパーツでも待てば出た。
でも嘆かわしき哉。もう今のホンダはそういう愛を持った会社ではないらしい。

どんな人が乗っているのか知りたくてしばらく駐車場で待った。
でもなかなか現れないんでストーカーみたいだから帰って来ちゃったよ。
たぶん、僕とそう歳の変わらない人だと思うが、
僕とは比べ物にならないぐらいお洒落な人なんだろう。
だって品川57ナンバーだもんな。似非都民とは一線を画してるぞ。

プレリュードが走っていた時代のホンダが好き。
あの頃、街に流れていた歌が好き。
そうして僕は日毎に年寄りへ歩み寄っていく。

Willie Nelson - Always On My Mind
母の名はエリカ。

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彼女は国東半島の天拝という山の上で3匹の子を産んだ。
1匹はどんな理由でか分からないが死んでしまったらしい。
残った兄妹を連れて山で暮らしていたら、
或る日、見たことのない怪しげなおっさんとおばさんに出会った。
そいつらは東京からやって来た子供のいない夫婦で、
なんでだか知らんがご飯をくれた。
毎朝、毎夕、その家の前へ行くとカリカリが皿に盛ってある。
たくさん食べたんで鼻水を垂らしていた2匹の子猫も元気になって、
日に日に体が丸くなっていった。

あの冬から6年が経った。
この春、海を越えて国東から届いた便りによれば、
エリカは今、他の猫が産んだ子猫を育てているそうだ。
野良仲間で猟犬に噛み殺されてしまった猫がいるというから、
もしかするとその死んだ猫の子なのかも知れない。
国東ではエリカにも不妊手術をしたからもう子供は産めないし、
6年前に自分が産み育てた兄妹のことも忘れてしまっただろう。
けれど彼女の中の母性は、今も潰えていなかったんだな。
義兄さんがたくさんご飯をくれるだろうし、
これから暖かくなるから子猫も元気に育つと思う。
エリカが6年前、最後に産んだ娘。名前はしましま。

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いつまで経っても一番チビで、一番痩せっぽちでくるくるパーで、
兄ちゃんや姉ちゃんたちに咬まれたり踏まれたり枕にされたり。
でも、なあエリカ。
海を渡って伊豆までやって来たお前の娘はこんなに元気だ。
声も、毛色も、緑の眼も、お前そっくりの美人になった。
6年前みたいにもう一度母娘が並んだところを見てみたいけれど、
それはもう叶わぬ夢だろうな。

ママに捧げる詩 (Mother Of Mine) - Neil Reid
咲いた。
でも今日はまだ一つだけ。

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一番に咲く花は栄養がいいのか日当たりがいいのか発育がいいのか、
もしくは一番せっかちなのか目立ちたがりなのかのどれかだろう。
どんな行列にも一番先頭はいるものだし、
どんな頂にも一番てっぺんはあるものだ。
そうして、そういう場所を踏む人には某かの資格や理由があるんだろうな。
今まで何事に於いても一番など獲ったことのない僕のような人間は、
500番とか1000番辺りで皆に埋もれたまま放っておいてほしいと願う。
目立つのは嫌い。特別なのは嫌い。こだわるのは外にではなく内にでいいよ。

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昨年より一週間くらい遅い一番花。
遅い遅いというけれどたったの一週間じゃないか。
果報は寝て待て。
急いては事をし損じる。
大室山を緑に塗りながら春が下りてくる。

If You Don't Know Me By Now - Harold Melvin & The Blue Notes
僕は花の名前なんてほとんど知らない。
もっとくだらないものの名前は幾つも知っているけれど、
花とか、草とか、木とか、星とか、虫とか、山とか、
そういうものの名はほとんど知らない。
今朝、庭のあちこちにこんな花が咲いているのに気づいた。

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どこで覚えたのか花の名前をたくさん知っているカミさんが、
それはオドリコソウって花だよと教えてくれた。
漢字で書くともちろん踊子草。
伊豆だからなw やっぱり踊子草だよな。
伊豆の踊子草。
これなら覚える気のない僕でも忘れまい。
今満開のクリスマスローズに似てこんなにも控えめな花の色。
こっそりと、ひっそりと、木の下で健気に咲く花が好き。
こっそりと、ひっそりと、世界の片隅で穏やかに暮らそう。

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元捨てられネコが爪を研ぐ。
元野良ネコたちが順番を待っている。
卯月になって春まだ遠からじ。
千鳥ヶ淵は満開だって? 東京は加温機だなあ。
伊豆の桜も今週には咲くんじゃないか?

尾崎亜美 - 春の予感 I've been mellow.
ネコの寝姿が一番かわいいのは気温15度から20度くらい。
それより冷たいと丸くなり、それより暑いと伸びてしまうから。

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ほどよい緩みぐあい。
ほどよい伸びぐあい。

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寝る子と書いて猫。

SKIN:Babyish-