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ぶらりごろりぱくり

三月の終わり頃にエリカが自分の子ではない子猫を育てていると聞いて、
ああ、元気でやっているんだなあと会うのを楽しみに国東へ出かけて行った。
ところがその子猫も、エリカも、もう半月近く姿を見せないらしい。
国東でもたらされる情報はいつも諸説紛々というか玉石混交というか、
要するに根拠不明で曖昧で不確定要素に満ちていることが多い。
この場合、半月ぐらいご飯を食べに来ないという話の「半月」が極めてアテに
ならない部分で、正確にはいったいどのくらいの期間姿を見せないのか不明だ。

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だけどいつもエリカと一緒にいた「ブチ」という高齢の雌は姿を見かけたし、
その他の野良仲間も皆見つけたけれど当のエリカがやっぱり見当たらない。
6年もの間、毎日カリカリを食べに来ていた不妊手術済みの雌猫がある日を境に
忽然と来なくなって半月も経つ理由は一つしかないだろう。
つまり、不慮の事故か病気かで命を落とした以外には考えられないと僕は思う。
義兄さんの言う「半月」がサービス精神に満ちたいつもの盛り過ぎ誇張だったとしても、
それが2日や3日の行方不明でないなら事態は楽観出来ん。

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ネコの場合、忘れた頃にひょっこり帰ってくる可能性も捨て切れんとは思うが、
それは安否を案ずる者の勝手な願望でしかない。
亡骸を見ないうちは死という事実を受け入れ難いけれども、
状況から考えればどこかで天に召されたと思って間違いないと思う。
いつか国東から「エリカ帰って来たよ」というメールが届くのを期待しながら、
僕はくつしたとしましまの顔を見て心の中で手を合わせる。
だけど生きていればいつか、どんな形でか命は潰えるものだ。
その時を嘆くばかりでなく、その時に至る過程を讃えようじゃないか。

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黄金週間を前に国東はもう新緑の季節。
家も道もネコたちと暮らした思い出も緑が覆い隠す。
もう世界中が「緑!」というかんじ。
やっぱり緑の世界には赤い車が似合うよね。
銀色の車はスーパーの駐車場で探すのに苦労するよ。

国東へ来てからまだ鹿の姿を見かけない。
緑溢れて食べるものさえ足りていれば、
彼らも人間の近くへは近づいて来ないんだな。
そういう意味で春は思いやりに満ちている。
春うらら。


この空の青さと高さと広さが国東。
春の空はいつも霞んでぼんやり。
でも伊豆にはない満天の碧。

一歩家を出れば山の中。
草の陰や廃屋の中から、
ネコたちが駆け出して来そうな気配。
我が家の6匹の生まれ故郷。
あいつらはこの山で育ったんだよな。
この山を走り回って大きくなった。

故郷は遠きにありて想うものなり。
国東2日目の朝。


想夫恋と書いて読める人や分かる人は少ないと思う。
大分に来たら恋夫想の焼きそば。
宇佐神宮よりも湯布院よりも日田の焼きそば。

一年振りでIさん夫婦にも会った国東参り。
あとはやっぱりからあげだろうな。
ネコたち、留守番たのんだぞー。
関係各位。

明日から5日間、国東へ行くことになりました。
連休明けに行くつもりだったけど仕事が突如ぽっかり空いたんで前倒し。
ネット環境絶無な山中の一軒家にガラケー夫婦が投宿するという、
アナログな80年代テイストに溢れた5日間となるでしょう。
ネコたちの世話はご近所さんに頼んで明日の早朝発。

車で行こうと思ったんだけど、
突然の前倒しで心の準備が出来てないから飛行機になった。
ちょっと楽しみにしていた長距離ドライブだったんだけどね。
伊豆から羽田へ行くのは時間通りに着けるかというプレッシャーと、
駐車場から搭乗ゲートまでこれでもかと歩かされる距離にいつもウンザリする。
次からは絶対車で行くぞ。
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